関西唯一のリフト付きマウンテンバイクフィールドを作りたい!

2019.04.12

阿藤選手、クラウドファンディング始めたってよ

突然ですが、あなたはマウンテンバイクに乗ったことがありますか?

「なんか面白そうだから、マウンテンバイクに乗ってみたいな。」

ふとそう思っても、

「どこで乗ったらいいのか」
「どうやって乗ったらいいのか」

実際に始めるにはかなりハードルが高いのがマウンテンバイクかもしれません。

3月某日、プロマウンテンバイクライダーの阿藤寛選手が、関西唯一のリフト付きマウンテンバイクフィールドを作るため奮闘しているという話が社内のマウンテンバイクサークルで話題になりました。

どうやら、初めてマウンテンバイクに乗る人が気軽にライドを楽しめるフィールドを作るため、クラウドファンディングでプロジェクトを立ち上げたとのこと。

あさひでは直接このプロジェクトに関わっているわけではないのですが、もっとみんなに自転車を楽しんでもらいたい!という気持ちは事業の根底にあります。少しでも多くの方にこの取組を知ってもらえたらという気持ちから、今回ぶろぐで紹介させていただく事になりました。

これまでになかった自転車のフィールドを作るためのクラウドファンディングという取り組みがどのようにして始まったのか、その裏側を聞いてみました。

阿藤選手ってどんな人?そもそもなんでこのプロジェクトを始めたの?

Q.阿藤選手、あなたのことを教えてください。

ダウンヒルレースをメインに活動している現役プロマウンテンバイカーの阿藤寛と申します。12歳からマウンテンバイクに乗り始め、34歳になる今でも全日本のレースで戦っています。

改めて年数を数えてみると、多くの若者たちの人生の長さと同じくらいの時間をマウンテンバイクに乗ってきました。笑

Q.今回プロジェクトを立ち上げようと思ったきっかけは?

選手として活動をする一方で、初めてマウンテンバイクに乗る人に向けてのレッスンやマウンテンバイクを乗れる場所づくりも積極的に行ってきました。
それは、日本のトップライダーとして活躍している若者の中にもレースだけで食べていけている人がなかなかいないという現実を身に染みて感じていたことがきっかけです。そのうえでもっと業界全体が盛り上がる必要がある。マウンテンバイクにはもっと多くの人に楽しんでもらうポテンシャルが必ずあると信じていました。

では、なぜ他のスポーツに比べてエントリー層が一向に増えないのか。
そう考えたときにたどり着いたのが、

「これからマウンテンバイクを始めたいと思ったときに楽しめる場所や環境が少なすぎる。」

という答えでした。

一方で兵庫の老舗ゲレンデ施設「アップかんなべ」はサマーシーズンのレジャーに力を入れたいという思惑がありました。
世界のゲレンデ市場を見てみると、地域によってはスノーシーズンよりもサマーシーズンがにぎわっているゲレンデもあるほど、雪が降らない時期のレジャーには可能性がありました。

「夏にゲレンデで楽しめるレジャー、、、マウンテンバイク?」

両者の思いが合致した時、「アップかんなべ」のマウンテンバイクフィールドを作るという壮大なプロジェクトが始動しました。

「アップかんなべ」クラウドファンディングを始める上での課題

たくさんの人の思いと話し合いが積み重なったうえでようやく「クラウドファンディング」という形でプロジェクトが公表されることになりましたが、ここにたどり着くまでがなかなか難しかったようです。

ここまでの道のりについて阿藤選手はこう述べていました。

「フィールドを作るうえで一番難しいのがその地区での理解を得ること。
山自体は地区のものなので、「アップかんなべ」のスタッフが1年間の歳月をかけ地元の方々との信頼関係を築いてきました。」

大型のレジャー施設というと、どうしてもその地域色がない、独立した施設になりがちですが、「アップかんなべ」は地域の協力も得ることによって作り上げる珍しいフィールドです。

残り数日!どうなる?プロジェクトの行方

募集を始めてからの実際の反響はどうだったのでしょうか。

「プロジェクト自体の内容はかなり考えて作ったものだったので自信はあったけど、マウンテンバイクを始めたての人をターゲットにしているから、中級者以上の人がどういう反応を示すか不安がありました。
結果、中上級者の方からも多くの支援をいただき、コアな層もこんなところが必要だったという思いを持ってくれていたという実感ができたのはうれしかったです。」

残り2週間を切って、のべ300人のパトロンから300万円の支援が集まっています。果たして、残りの日数で目標の400万円に達することができるのか。ここからが勝負どころです。

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関西で唯一のリフト付きマウンテンバイクフィールドをつくりたい!

TEXT:harry

INTERVIEW:Hiroshi Ato

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