【MiNERVA-asahi】8月のリベンジを。JBCF広島森林公園ロードレースE2/E3レポート

2020.10.03

8月末に行われた広島レースと同じ舞台。川勝選手からのレースレポート!

9月26日に広島で行われた「JBCF広島森林公園ロードレース」にあさひ公式レーシングチーム「MiNERVA-asahi」の川勝選手(E2)、堀江選手(E3)が参戦しました。

先月の8月29日に同レース会場で行われた「JBCF西日本ロードクラシック広島大会」にて惜しくも3位入賞だった川勝選手。
今回はE2E3、2つのカテゴリーが合同のレースとなり、堀江選手(E3)のアシストを得てのリベンジ戦です。

前回の反省を生かして表彰台をステップアップできるのでしょうか。堀江選手との連携も注目です!

※広島森林公園ロードレース テクニカルガイド参照

川勝選手、堀江選手との初のタッグ。

こんにちは!橿原葛本店の川勝です。

9月26日に広島で行われた「JBCF広島森林公園ロードレース」に参戦しました。

今回はE3の堀江選手と2人で出走。

前回の反省を踏まえたうえで優勝を狙います。

1周目はローリングスタート。アップダウンの激しいコースなので、前方にいた方がアップダウンによる影響がきつくなく、前回同様先導車の右後ろを陣取ります。リアルスタート後は集団がアタック吸収を繰り返しますが、逃げは決まらず、集団のままレースは進みます。
今回は堀江選手が前方で集団を牽引してくれてるので、自分は後ろに下がりすぎないように注意しながら、後方でとにかくを使わないことに集中します。


「チームメイトがいるだけでこんなにも楽なのか」と一人感心しながら走りました。

ロードレースには同じチームメイトの中でもエース役とアシスト役が存在し、チームのエースを勝たせるため、アシストがエースの前を走り風よけになったり、わざと集団から抜け出しライバル選手のペースを乱したりします。

2周目序盤の下りで落車が発生しましたが、自分も堀江選手もセオリーどおり前方で走っていたので巻き込まれませんでした。
すると、後ろから「人数減ったぞ!(ペースを)あげろ!」と声が聞こえてきました。
選手の落車をきっかけに逃げることに関しては、「無慈悲か。」と思いましたが、これもロードレース。集団が落ち着かないレース序盤に、後方に位置するのは常にリスクが付きまといます。(落車をされた方の早期回復を祈ります)

~ひとことメモ~ 競っているのに敵を待つ?紳士協定について
ロードレースには順位を競いながらも落車やパンクなどの不意のトラブルに乗じてリードをとるようなことはしない「紳士協定」と呼ばれる、暗黙のルールがあります。ヨーロッパの長距離レースなんかでは悪路による集団の落車をきっかけに前方の選手がペースを落とすなんてこともまれにあります。とはいえ、レースはレース。トラブルを想定してリスクを回避することも選手の実力。ルールとは別に選手の思惑が分かると、どんどんレース観戦も面白くなりますね~

 

2周目以降のスプリントポイント狙う堀江選手

2周目はスプリントポイントが設定されていたので、堀江選手にポイントを稼いでもらうため、自分が前を牽きます。

三段坂を先頭でクリアし、堀江選手が後ろについていることを確認しながら、下りは脚を使ってでも牽きます。なんとかホームストレートまで牽きたかったのですが、ヘアピンカーブで抜かされ残念ながらスプリントポイントはとれず。アシストも難しい~。

3周目に入ると、中間スプリントをもがいた堀江選手を含む5人程が集団から抜け出しました。人数的にもメンバー的にも逃げが決まってもおかしくなかったのですが、少なくとも堀江選手が逃げてるあいだは集団で脚を休めることができるので、一瞬ブリッジするか行かせるかで迷いが生じましたが、程なくして吸収しました。

4周目に入りトラブルが発生します。
堀江選手が前から手を挙げながらペースが落ちて来ました。

川勝「どうした?!」
堀江「脚攣ったっす!」
川勝「(まだ全然中盤やんけ!)」

心の中で突っ込みながら、ここまでしっかり走ってくれたので、あとは自分が頑張らねばと気合を入れ直します。
4周目もスプリントポイントが設定されており、じわじわとペースが上がります。2周目同様、スプリントポイントを狙った動きが、そのまま逃げを形成する可能性が考えられたので、争いはしないものの4番手で通過します。その後、特に目立った動きはなく、5周目に突入。

残された川勝選手、力を温存し最終周に挑む

5周目三段坂手前で意図せず、フワッと単独で抜け出す。もともと5周目の三段坂で人数を減らす動きを予定していたので、そのままキツすぎないペースで登りに突入します。
するとこの動きに、鎌田選手(松山城南)、寺澤選手(IRC)、神村選手(ラバネロ)が反応します。4人で先頭グループを形成。のちに村上選手(松山工業)がジョインし、5人に。

今回、人数を揃えてる松山城南高校からは逃げグループに1名のみ。逃げを送り込んだ松山城南が後方集団を押さえ込む動きをしていると想像できました。また、全員別チームでかつ、脚のあるメンバーだったので、「このメンバーで逃げ切る」という意思が合致しており、先頭交代を繰り返しながら後ろとのタイム差はどんどん開き1分差。集団からの逃げ切りが確定します。

6周目もペースは衰えず。ここで、神村選手(ラバネロ)がドロップし、先頭集団は4人に。それ以降も協調しながら、残り距離を消化していき最終7周目に突入します。

ついに最終周。前回の失敗を生かし、後方からの最終ストレートを狙う

7周目三段坂。徐々にゴールに近づき、やや牽制しながらの登り。
そのまま動きなく展望台の登りへ。ここまでの周回は全てインナーに落としていましたが、最終周回はアウターでダッシュ。全員千切りたかったのですが、鎌田選手・寺澤選手が残り、3人に。

~ひとことメモ~ インナー=守り? アウター=攻め? シフトチェンジでわかるレース模様
レース中、選手は頻繁にシフトチェンジ(変速)を行います。坂道など負荷がかかるところではフロントシフトをインナー(軽く)にすることで脚への負荷を軽減し、平地などでアウター(重く)にすることでより加速して前に進みます。レース中の大事な局面などでフロントシフトをアウターにすることは、選手が加速をして「攻めている」ことになります。

先頭で最終ヘアピンに入るとまず勝てないと前回のレースで学んだので、下りは先頭交代のローテーションを拒否して、後ろのまま進みます。できれば最終ホームストレートでのスプリントは避けたかったのですが、念のためスプリント勝負に備え、3番手で最終ヘアピンへ。

前の2人に比べるとコーナーの処理が甘く、やや車間が開きます。なんとか両選手の後ろに入りたかったのですが、、、

   

、、、届かず。また3位に。

途中までは堀江選手との連携による体力の温存、後方からの最終ホームストレートに入り理想的な展開でした。前回の西日本ロードと比べても調子は良かった、、でも勝てませんでした。

収穫としてはスプリントのない自分の勝ちパターンは「独走」しかないことを再確認できた点です。

次戦は週末の大分2days。勝ちパターンに持っていけるよう走ります。

レポート:橿原葛本店 川勝