ナローワイドでフロントシングル化のススメ もうチェーンデバイスはいらない!

2016.06.18

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ナローワイドギアをインストール

先日、26型から650B(27.5)化させ、さらに進化させるべく、温めていたフロントシングル化(ナローワイドチェーンリングインストール)を行いました。

シマノでは似た技術をダイナミックチェーンエンゲージメント(「Dynamic Chain Engagement」(DCE))と読んだりしています。

 
進化なのに、合計変速段数が27→9段と減るというのは少し違和感がありますが、ナローワイド技術により、フロントシングルで、リアのギアだけをワイドレシオ化させるという考え方です。
 
従来の、例えばフロント3段、リア10段では、特に山道ではフロントのアウター(大きいギア)を使うパターンは人にもよりますが少ないはずです。
ならば、使えるギアをミニマムに、コースなどに合せてセッティングした方が、変速トラブルも起きにくく、なりより無駄がなく、効率的です。

リア10速以上が推奨ですが・・・

ナローワイドでシングル化させるにあたり、一般的には10速以上にコンポーネントをグレードアップさせてから行います。
その理由は、10速のリアディレーラーにはチェーンの暴れを抑え、チェーンも外れにくくするスタビライザーがついているから。
 
でも、、10速にグレードアップさせる資金が・・・。
 
ならば、リア9速のままでできるのか?
 
前に行った実験から、スタビライザー云々ではなく、ほぼ外れないという私なりの結論にいたり、このままインストールすることに。
(※メーカーではそもそも推奨外の組み合わせのため、組み付けに伴うトラブルは保証いたしかねます。)
 

400N以上を、わずかチェーン5ピンの引っ掛かりで支えています。

 

結論としては、スタビライザーなしのリアディレイラーに取付しても問題なしでした。

 

インストール方法

フロントのチェーンホイールを外して組み付けるだけ。
PCDにはご注意ください。
 
なお、マウンテンバイクの場合、シマノは下記が多いです。
104/64mm
よくある歯数
トリプル:42/32/22 44/32/44 48/36/26 48/38/26
ダブル :40/28  38/26  38/24 36/24
 
 
チェーンリングを外す、及び取付に使う工具は
シマノ
TL-FC21 ペグスパナ クランク工具
詳細はこちら
スーパーB
ボールポイントヘックスレンチセット アーレンキー(六角レンチ) 
詳細はこちら

私の場合、走るシチュエーションはほとんど同じで、使うギアも決まっている。
そのギア比さえおさえていれば、軽量化できるし、フロント変速からのわずらわしさから解放されるのです。

変更前

 

変更後

ネジ部へのゴミの侵入を防ぐため、インナーギアのみ取付していますが飾りです。

今回メンテナンス、清掃もかねていたためBBを外して作業しましたが、必ずしも外す必要はありません。

 

変更後、何度か山に入り、一回り転倒なんてのもしてしまいましたが、外れる気配はなし!
やっぱりすごいと実感しました。

まとめ

街乗り専用の自転車でも、フロント外れに悩んでいる方は、フロントをナローワイド化させるだけで、おそらくチェーン落ちが激減するでしょう。
前にもお話しましたが、これは決してマウンテンバイクやシクロクロスなどの悪路を走る自転車にだけ使う技術ではないのです。

街乗りでもガンガン、積極的に利用していきましょう!

 

副産物として、今まで手が入りにくかった箇所も掃除がしやすくなりました。

 

TEXT:toby

フォーリアーズ
CX-1042A ナローワイドチェーンリング PCD:104mm
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