バイクパッキングで行く正月ソロキャンプでうまいものに舌鼓

2019.02.15

真冬のバイクパッキング 装備編

こんにちは、熊本のソロキャンパー、八代店の林です。

 

キャンプのベストシーズンと言えば夏を想像される方も多いと思います。

ですが、キャンパーさんの中には、夏が終わってからがキャンプのベストシーズンだという方もいらっしゃいます。

私もその一人です。

 

今回は、バイクパッキングで冬キャンプを楽しんできましたので、その時の防寒対策と装備を紹介します。

GIANT DEFY1:最近サビと体重で後輪側のアルミニップルが次々と折れていく症状に見舞われ、全て真鍮ニップルに交換しました。ライトアダプターTOMOSIBIとフロントバックアダプターを追加していますが、基本ノーマル仕様です。

 

フロントバック:昔ながらの四角いバッグをかれこれ15年ほど愛用しています。

食料・キャンプ小物・衛生用品・パンク修理セットなど小物中心で入れています。

 

シートバック:GIANTスカウトシートバッグ

ハンモック・タープ・寝袋・着替え・タオル等、やわらかい物が中心です。

 

フレーム内:ナルゲンポーチ+水筒

私の場合、トップチューブ下にフレームバッグを取り付けたところ、太腿に干渉してしまったため、ボトルホルダーにブラックバーン・アウトポストケージを付けナルゲンポーチを取り付けることで対応しています。中身はアルコールストーブセット・鍋・マグカップ・ナルゲンボトル・カトラリーが入っています。

これ一つで水の運搬・調理・食べるが出来るようまとめてあります。

水筒はステンレスのシングルウォール。保温は出来ませんがヤカン代わりにもなります。

 

バックパック:40リットル

アンダーブランケット(ハンモック用)、折畳テーブル、焚火セット、毛布を入れました。

主に自転車用バッグに入らないサイズのアイテムが入っています。

 

今回の装備はこんな感じになりました。装備の重量は約13kgやはり冬キャンプ装備は荷物が増えがちです。

主な防寒装備はバックパックの中に入っているので、寒さが気にならない季節ならバイクパッキング装備だけで行けそうです。

 

キャンプ場までライド


途中、キャンプ場近くのスーパーで食材を購入。

キャンプ場近くまで来ると道もだんだん荒れてきました。25Cタイヤにフロントが食材で重くなっているので、何とか走れるといった状態です。
・・・チェックインしてから荷物を降ろして買い物に行った方が良かったかもしれません。

 

到着しました。今回お世話になる立神峡公園キャンプ場です。

 

真冬のバイクパッキング ベースの設営編

キャンプ場に着いたら明るいうちにベースの設営です。

今回はハンモックを用意しました。

夏のイメージが強いハンモックですが、地面からの放射冷却の影響を受けないので工夫次第で年中使用することができます。柱となるポールがいらないのでコンパクトに収納でき、椅子やマットもいらないため荷物制限があるバイクパッキングと相性抜群です。

浮いている分、背中側が冷えるため下側にアンダーブランケットを取り付けます。直接地面に寝ると、体重で背中側の寝袋やマットが潰れて冷たさを感じやすいですが、この方法なら背中側に空気の層が確保できるので冬でも暖かく眠れます。

上にタープを貼り、活動中はオープン、就寝時はクローズできるようにしました。

自転車はハンモックの下に収納。ハンモックの下は広々収納スペースです。

 

就寝中はこんな感じでクローズ状態にしています。
活動中はテーブル代わりに使っていた車輪をポール代わりにタープサイドを引っ張ることで三角の空間をより広く使うことができます。

 

 続いて、暖を取るための焚火の準備です。

今回は薪2束を購入。敷地内の枯枝を拾う許可もいただき、追加で薪拾いもしました。

集まったら燃やしやすいサイズに薪割りです。

暗くなってから動きたくない&料理にも焚火を使う予定なので、のこぎりとナイフで使いやすいサイズにしていきます。この時点で暑くてパーカーは脱ぎました。

後輪をテーブル代わりに、水と消化スプレーの準備もOKです。

 

真冬のバイクパッキング 料理編

さて、16時になりました。まだ明るいですが焚火台に火を入れて晩御飯の準備をしていきます。

1品目はすき焼き。正月なのでちょっといい肉にしました。

肉と野菜を煮込みつつ、焼き餅を投入し完成。卵を絡めて頂きます。

甘辛く煮こまれた牛肉と、肉のうまみが浸み込んだ野菜に箸が止まりません。

トロトロに溶けた焼き餅も最高です。あっという間に完食しました。

 

だんだん暗くなり気温も下がってきたので、薪を追加して2品目のおでんを温めます。

パックの中身を鍋に移し替えて温めるだけですが、焚火の前で食べるおでんはまた格別です。

おでんの具はもちろん、出汁もやさしい味わいでほっこり体を温めてくれます。こちらにも焼き餅を投入。うまいっす!

 

 

ちなみに、焚火調理の難点ですが、焚火による光源が下からのため、逆光で鍋の中身が分からなくなること。何をつかんだのか、残りはどれ位なのかが分からず箸でかき混ぜてしまい、ゆで卵を砕いてしまいました。これがホントの闇鍋なので楽しくもあります。

食後は2時間ほど焚火を楽しんで時間は20:30。少し早いですが寝袋に潜り込みます。

ソロキャンプの場合、会話する相手がいないので、設営して食事をしたらやることがなくなります。私の場合は焚火をしますが、明日使う薪の量を考えると焚火タイムは料理含めてだいたい4時間ほど。

完全に火が消えるのを待って就寝しました。

 朝です。おはようございます。思ったより寒くはありませんが、うっすら霧が出ています。

温度計に表示された最低気温は6度でしたが、アンダーブランケットとミリタリー毛布が大活躍してくれて寒さは感じませんでした。

 

火を起こして朝食の準備をしていきましょう!

コーヒーで一息いれたら、手抜きトルティーヤを作っていきます。

鶏肉を塩コショウで焼き、市販のトルティーヤを焚火であぶったら、鶏肉とカット野菜を乗せてドレッシングをかけて巻くだけの簡単メニューです。

もちもちトルティーヤにチーズバジルドレッシングが良い仕事をしてくれます。

 

まとめ

今回は思ったより暖かく、またやや過剰気味な防寒装備のおかげで快適なキャンプを過ごすことが出来ました。

冬キャンプはハードルが高いと思われがちですが、今回ご紹介したような装備であれば比較的安価に、しかも収納場所も少なくすることが可能です。

 

冬は他のキャンパーも少なく、シーズン中は予約もとれないような有名なキャンプ場でも驚くほど静かな時間を過ごすことが可能です。思いたったらすぐに電話して予約できるのも冬キャンならでは。

 

火の燃える音しかしない静かな空間で暖をとり、ソロでもいいし、仲間とおいしい料理に舌鼓。とても贅沢で最高の時間です!

 

冬キャンを過ごすための防寒対策と装備が参考になりましたら幸いです。

 

 

TEXT:八代店 hayashi
(一部加筆 toby)