予定が空けられなければ…弾丸ツーリングがあるじゃないか

2019.08.21

弾丸ツーリングの提案

最近はレースと、レースに向けた身体づくりが週末ライドの主になってしまっているスタッフYaromaiです。

元々私はレースよりもツーリング派のため、どうしても週末の予定がレースに向けてのトレーニングばかりだとツーリングに行きたくてうずうずします。
トレーニングの中に1Dayのグルメライドはできるけれど、でもそんなに予定は空けられない、長期間走ることは難しいのが現実。
皆さんの中にも、家族サービスや他にも色々な予定があってそんなに予定が空けられない!なんて方もいらっしゃると思います。

そんな人のために、弾丸ツーリングを提案いたします!

弾丸ツーリングの定義は決まっているわけではありませんが、私が考えるそれは公共交通機関や乗り物を駆使して、
自転車だけでは普段1日では行えないような長い行程を1日で終わらせたり、長距離の移動をしたりする旅です。
通常より体力と走力、お金は必要になりますが、短い時間で凝縮した内容を過ごすことができます。
今回、大阪を中心とした旅の例をご紹介いたします。

難易度は、私の独断と偏見で交通量や制限時間、高低差などを元に書いています。
余分に宿泊して弾丸にしなければ難易度はぐっと下がりますし、人によっての感覚の差は予めご了承ください。

なお、走行時の所要時間については、休憩や走行時の速度によって大きく異なります。
例えば私の場合は、平地を大体33-35km/hで走行し、休憩を含めた時間と距離としては1時間で25km進みます。
この場合、150kmの所要時間が約6時間。休憩が増えたり、走行がゆっくりになると少しずつ時間が延びていきます。
この辺りを逆算して自分の所要時間を想像してみましょう。

ワンウェイで行って帰ってくるパターン

まずは輪行袋をもって行き、行きは自走・帰りは輪行のパターン。

弾丸のツーリングと言うには少し総移動距離は短いですが、お試しということで。

難易度は、私の独断と偏見で交通量や制限時間、高低差などを元に書いています。
人によっての感覚の差は予めご了承ください。

これらのパターンの特徴は、例えば通常で「1日150km走る」とした場合、「行って帰ってくる」ライドであれば片道約75km分の範囲でしか旅をすることができません。
これを「帰りは輪行」とすることで、より遠くの目的地にまで行くことができる、そういう内容になります。

・大阪から琵琶湖西を走り敦賀まで走るルート【難易度:★★☆☆☆】
約140kmの行程で、最後は日本海の海鮮やソースかつ丼を食べて輪行するパターンです。

(地図画像:ルートラボより 以下同様)

帰りは敦賀駅から輪行。敦賀-大阪は新快速電車も特急も通っているので、帰りの便も安心です。

目安の行程としては朝に出発して、夕方には現地に到着しているくらいです。

先日、妻と2時間ハンデで出発しましたが見事に15分差で負けました(汗

・大阪から伊勢神宮まで走るルート【難易度:★★★☆☆】
約160kmの行程で、奈良や三重の山岳を越えて伊勢神宮まで走り、帰りは輪行するパターンです。

帰りは近鉄で難波や鶴橋まで電車で帰り、最寄駅に向かって乗替えをします。
伊勢神宮周辺のお店の閉店は早いので、この辺りを目的にするのであれば、朝は少し早めに出ることをおすすめいたします。

・大阪から名古屋まで走るルート
約170-180kmの行程で、1号線滋賀回りもしくは163号線木津・伊賀ルートで名古屋まで走り、帰りは輪行するパターンです。
速い人ならば1-2回の休憩で6-7時間で、ゆっくり行って休憩は3-4回と多くても8-10時間での到着が目安。
早朝出発で昼過ぎから夕方前到着くらいが目安です。
自身も何度も行っていますが、夜中に出発すれば朝に到着できるので、朝は名古屋モーニングを食べ、昼ごはんとおやつと夜ごはんは名古屋めしを堪能して帰る満腹グルメライドもできます。
帰りの輪行については名古屋から大阪までは、新幹線(1時間)、近鉄特急(2時間)、鈍行(3時間)と時間と費用に合わせたルートも選択可能です。

 

移動中に宿泊してしまうパターン

移動中に宿泊となると、真っ先に思いつくのがフェリーですね。

・うどん県巡りライド【難易度:★☆☆☆☆】
神戸港からのジャンボフェリーを利用するうどんライド。

仕事が終わった前日の夜中に神戸を出発し、翌早朝に高松に到着。
約8時間ほどうどん巡りサイクリングを楽しみ、13時台発のフェリーに乗って19時頃に神戸に戻ってくるパターンです。

大阪と神戸の往復は自走してもよし、輪行しても良しで、24時間以内に行って帰ってくることができます。

うどん県の中の走行距離は自由なので難易度は低め。20-30km程度の走行で3-4軒回るだけでもいいですし、胃袋と脚に自信がある人は、フェリーまでの制限時間内に何km走って何軒回れるか挑戦するのもいいですね。

私は120km走行して、うどん7軒とソフトクリームとヒルクライムを堪能してきました。

この旅は、オプションで小豆島に渡りプラス1日過ごすこともできるので時間に余裕がある人はお勧めです。

・九州ライド【難易度:★★★☆☆?(未挑戦・日程次第)】
大阪港からのフェリー「さんふらわあ」を使用して行く九州ライド。

(画像引用:公式Twitter)

大阪の南港から、九州の別府もしくは志布志まで一気に移動し、九州を走るライドです。
朝に到着して夜に出発するので、1日だけ走ってまた同じフェリーで帰ってくる超弾丸旅もできれば、
別府に到着して九州で何泊かして志布志から帰ってくる旅(又はその逆)なんかも可能です。
これであれば金曜の仕事後に乗船、土日を九州で過ごして月曜日は大阪にフェリー到着後そのまま出勤なんてことも可能です。

実はこれ、11月位に私もやろうと計画をしています。秋の阿蘇山、秋の別府が楽しみです。

時間とお金を最大限活用する、特急旅のパターン

新幹線や特急列車を駆使するパターンです。

・乗鞍ライド【難易度:★★★★☆】
始発新幹線で新大阪から名古屋へ、始発ワイドビューしなのを乗り継ぎ松本へ、そこから乗鞍エコーラインを上り乗鞍スカイラインを下り高山まで一気に駆け抜けるルートです。
帰りの便は15時台に1便だけある(2019年8月現在)大阪行きのワイドビューひだに間に合うように走り抜ける制限時間つきの内容。

9時半松本出発、15時半頃高山到着と、約6時間で100km獲得標高2200mを走り山を越えて景色を楽しむと言うなかなかの走力が必要なライドでもあります。
(※高山から名古屋に戻り、新幹線で新大阪に帰る方法であればもう少しゆっくりできるので難易度は下がります。)

私は実家名古屋をスタートで始発ワイドビューしなのスタート&ワイドビューひだで大阪ゴールで行ったのですが、
朝には都会にいたのに昼には3000m級の山の上に立ち、夜にはまた都会に戻っている…
1日に色々なものが凝縮された感が非常に強く、濃い1日でしたね。

ちなみに今回紹介したこれらの弾丸ライド、お勧めする理由のうちの一つとしては、「移動中、自分は何もしなくていい」ということ。
自転車で走らなくてもいい、車を運転しなくてもいい。だから自転車で走る時に残りの体力を気にしなくていい。
そういったところも、このライドの魅力の一つ。あとは電車や船で、道中で撮った写真を楽しむのもよし、寝るのもよし、お酒を楽しむのもよし。
自走で行くだけ、車の運転をしてその先を走るだけでは味わえない楽しみと達成感がそこにはあります。

今回紹介したものは、どれもある程度の走行距離があり、目的達成にはそこそこのスピードが必要になります。
もしかしたら自転車を始めたばかりの方には少し難易度が高いかもしれません。
(一番簡単なものでうどんライド)
でも、きっと皆さんにあった弾丸ライドが身近にもきっとあるはず。

時間が無い、いける場所が少ないと考えている方は、
鉄道やフェリー、その他乗り物など、一度周りにある交通手段を探してみてはいかがでしょうか。

TEXT:yaromai