折りたたみ自転車の不満を解消するプチカスタム FDB-140の場合

2018.08.05

人気の秘密は?

友人がメインの自転車とは別に、FIAT(フィアット) AL-FDB140 Mobilly 14を購入していたのですが、実際にはほとんど使う機会がなかったようで、貰い受けることになりました。

現在この車種はなく、後継として販売されたのがルノーのFDB-140。

車のブランドが変更になりましたが、中身は実は同じです。

ルノー[RENAULT]
LIGHT 8(AL-FDB140) 14インチ シングルスピード 折りたたみ自転車
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この車種、初めての1台にもおすすめですが、高価な小径車に乗っている人が常時車に積んでおく一台として、また普段の足用や奥さん(旦那さん)のために、セカンドカーとして購入するケースもよくある、マニア受けもする自転車です。

その秘密は・・・ズバリ、軽くしっかりしているのに、比較的リーズナブルな価格設定ということから。

でも、ちょっと気になる部分も・・・

ギア比やタイヤの大きさから、10kmを越えるような長距離には向いていませんが、短距離走る輪行には本当にイチオシの一台です。
ペダルやスタンド等を含めて実測約9kgなら、女性でも他の折りたたみ自転車と比べても楽に持ち運びすることが可能です。

でも、いざ乗ってみると、私には気になったことが3つ。 

1.特別問題はないが、BB(ボトムブラケット)のゴツゴツ感が気になる
2.ギア比が足りない。もう少し重いギアが欲しい(元々のは38T×11T)
3.折りたたんだ後、もう少しスリムにしたい(折りたたみではない、普通のペダルがついています。)

不満を解消するカスタム

今回は上記を解消できるカスタムをしたいと思います。

なるべく安く、快適に乗れるようにすることが今回の目標なので、変速機を付けたり、ヘビーな改造はしない方向です。

変えたパーツはギア、クランク、BB、ペダルです。

44Tをの厚歯タイプをチョイス。
この自転車の場合46Tまで折りたたみに大きな支障なく交換が可能なようです。

ちなみに、チェーンリングには薄歯と厚歯があり、薄歯は外装変速用、厚歯はシングルギア(変速なし)に使われています。
単純にギアやチェーンの幅があり、厚歯タイプのギアに、薄歯タイプのチェーンは組み合わせられません。(逆も非推奨)

スギノ[SUGINO]
130J TRACK(トラック) シングル 厚歯(1/8) PCD:130mm 歯数:46T
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クランクは家にあったダホンのクランクを流用しましたが、もしない場合はPCDという、チェーンリングの規格を合せる必要があります。

PCDについて

 
BBは現物合せで軸長103mmのものを選びましたが、使うクランクによっても異なってきます。
(※BB軸長はあくまで私の場合となります。恐れ入りますが、クランクの交換に伴う、個別の互換性判断については返答ができかねます。予めご了承くださいませ。)
 
チェーンリングを交換したら、チェーンの交換も必要です。
 
KMC[KMC]
Z410 厚歯チェーン サイズ:1/2x1/8(厚歯)
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チェーンは、後ろのハブをいっぱいまで前に出してから繋ぎます。
後はチェーン引きで調整するだけ。

ペダルは同じく家にあったワンタッチ折りたたみペダルを使用
似たタイプでは下記のようなタイプがあります。

ウェルゴ[wellgo]
F178-DU フォールディングペダル 折り畳みペダルB
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気になった所もクリアーとなり、快適な1台となりました。

 

 その後、クランクはさらに軽量化させるべく、古いロードのものを流用しました。

はじめからカスタム済みのものがいいなら

普段利用しているストライダよりも素早く折りたたみができ、軽く、そして走行安定性も高いためストライダの出番がちょっと減ってしまいました。
車に積んで観光地で乗ったりと、移動先での輪行ポタリングを楽しみたいと思います。 

しかし、横幅がストライダよりもあり、比較的混んだ電車内ではストライダの方に利便性の軍配が上がります。
通勤輪行の座はストライダから奪うには至りませんでした。

 

輪行通勤(通学)には、折りたたみ自転車のSTRIDA(ストライダ)が丁度イイ!

 ただ、もしこれから購入し、併せて上記の様なカスタムを検討される場合、初めからカスタムされたモデルも発売されたため、部品代と工賃を勘案して、同じ位なら下記をおすすめします。

ルノー[RENAULT]
ULTRA LIGHT7F(ウルトラライト7F) AL140 14インチ 折りたたみ自転車
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このモデルの特徴は、
■軽い!
現在弊社での価格49,800円(税込)(2019年8月5日現在)でも高いと感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、
例えば、一般的に市場に出回っている折りたたみ自転車の最軽量部類がパナソニックのトレンクル。
中型コインロッカーに入るコンパクト設計の超軽量折りたたみバイクで、電車に乗せて、旅先で爽快に走る、電車と共生した新しい旅スタイルを楽しむことができます。
お値段は、なんと282,150円(税込)(2019年8月5日現在)
トレンクル 「B-PEHT423」 14型 変速なし 折りたたみ チタンフレーム

その重量が6.9kg。

ULTRA LIGHT7 が7.4kg(但し、ペダル、スタンドを除く)

素材なども違うため、単純に比べることは難しいのですが、重量だけで見たら、実売5万円弱でわずか1kgも違わないというのはほんとうにすごいことなのです。

さらに
■小さい!
折りたたみサイズも比べてみます。
トレンクル 折りたたみ寸法:高さ550mm×奥行き583mm×幅350mm
ULTRA LIGHT 7  折りたたみ寸法:高さ590mm×奥行き690mm×幅330mm
(AL-FDB140折りたたみ寸法:高さ550mm×奥行き620mm×幅400mm)

さすがにトレンクルはもっと小さいですが、十分すぎる程コンパクトですね。

■スペックよし!
最後にULTRA LIGHT 7は、折りたたみ自転車好きの目から見ても、装備されているパーツに不満がないのです。

この自転車もFIAT(フィアット) AL-FDB140 Mobilly 14型 折りたたみやトレンクルと同じように、
電車や車に乗せたりして、旅先で爽快に走る旅スタイルを楽しみたい方に特におすすめです。
ご予算に応じてお選びください。

ちなみに、2018年に発売された下記モデルは、さらにフレームパイプ(素材は同じ)を見直して軽量化させています。

ルノー[RENAULT]
PLATINUM LIGHT6(プラチナムライト6)14インチ 折りたたみ自転車
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最適な自転車選びの参考になれば幸いです。

 

TEXT:Toby