【MiNERVA-asahi】全日本選手権まであと1か月。JCXシリーズ 第1戦レポート

2020.10.31

シクロクロスのシーズン到来。全日本選手権での活躍を目指す折橋選手からのレースレポート!

先日のJBCFシリーズ最後のレースで布田選手が初の表彰台を飾り今年のシリーズ戦が無事終了しましたが、息つく間もなくシクロクロスのシーズンが到来しました。
10月25日に茨城で行われた「JCXシリーズ 第1戦」にあさひ公式レーシングチーム「MiNERVA-asahi」の折橋選手(C1)が参戦しました。

今回のレースは折橋選手にとって、今季2戦目のシクロクロスレース。
先週行われたシクロクロスミーティング第2戦富士山大会では日本でもトップを争う選手達が集まる中、8位でレースを終え、新型コロナの影響で長い間レースに参戦できていなかったにもかかわらず、手ごたえを感じられたようです。

11月末に行われるシクロクロス全日本選手権の出場資格を持っている折橋選手は、このまま良い流れを作って当日を迎えたいところ。このレースで一桁台のフィニッシュを目指しレースに臨みます。

今回のレースも強豪ぞろい。秋とは思えない強い日差しの中、レーススタート

こんにちは。船橋松が丘店の折橋です!

今回のレースはJCX(ジャパンシクロクロス)シリーズと呼ばれる、全国のシクロクロス大会から選定された格式の高いレースのため、着順によってポイントが与えられ、全日本選手権のスタート位置にも影響が出てくる重要な大会です。

茨城シクロクロスHP schedule参照

コースコンディションはドライ。
朝の時点ではぬかるんでいる区間も多かったですが、陽が出てくるとあっという間に乾き、平坦基調なコースのため高速なレースになると予想されます。

今回のレースは茨城県取手市を流れる小貝川の横に作られた一周2.5kmの特設ステージを60分走ります。周回数は11周に決定しました。

~ひとことメモ~ レース途中に周回数が決まる!?シクロクロス独特のルール
シクロクロスレースでは、気象条件や走る選手の実力によって1周のラップタイムが大きく異なってくることから、選手がスタートしてからレースの途中に総周回数が決定されます。今回の場合は競技時間が60分と決まっているところ、先頭の選手のラップスピードが6分弱だったため、周回数が11周に決定しました。

今回私が出走するElite Men(成人男子最高位カテゴリー)には80名弱がエントリー。
昨年のシクロクロス全日本王者、弱虫ペダルサイクリングチームの前田選手や宇都宮ブリッツェンで活躍する小坂選手など国内トッププロも参戦してきています。
1列8名が並び、ゼッケンナンバー37番の私はちょうど真ん中より上の出走になりました。

秋とは思えない強い日差しの中、レースはスタートしました。

順調な走り出しに見えたが、、、

スタート直後に落車の心配もありましたが、何事もなくスタートができました。

~ひとことメモ~ スタート直後に落車は普通?!落車あり、担ぎありのシクロクロスレース
シクロクロスはロードレースと異なり落車必至の競技。特にスタート時は狭いオフロードにたくさんの選手が集まるので、落車の可能性が高くなります。ロードレースの場合、落車してしまった場合ほぼほぼ上位入賞をあきらめることになりますが、シクロクロスの場合は落車は日常茶飯事、時には悪路を乗り越えるために自転車を担いで進んじゃったりもします。同じ自転車競技とは思えない、自転車競技は奥が深いですね~

順調にポジションを上げ、一周回を終わる頃には9位前後の集団に追いつきました。

このまま順調に進むかと思ったのですが、2周目の第1コーナーに入ったところ、タイヤが滑り転倒!
そのはずみでチェーンを脱落させて停止を余儀なくされることになりました。

立て直すために15秒ほど停止したのち再スタートをしますが、約10名の選手に抜かされて番手を下げてしまいます。

前方には、元全日本ロードチャンピオンの畑中選手含むロードレース系の選手の集団が形成され、私はそこに必死にくらいつきます。

~ひとことメモ~ ロードバイク系?マウンテンバイク系?多種多様な選手が集まるシクロクロス
シクロクロスのレースには普段マウンテンバイクに乗っている選手やロードバイクに乗っている選手も多く参戦します。
ざっくり言うと、ロード系の自転車でマウンテン系のコースを走る競技なので、どちらの選手にも人気の高い競技です。
折橋選手のようにシクロクロス中心に走っている選手もいますが、MiNERVA-asahiのほかの選手たちもロードバイクのオフシーズンにシクロクロスに挑戦する選手も多数います!ロードバイク系の選手は心肺能力が高く、平坦な道などでの早いペースでの走行が得意な傾向があり、マウンテンバイク系の選手はオフロードのライドスキルが高いので、テクニカルなコースが得意な傾向があります。競う選手の特性によってどこで攻めるかなんかも変わってきますね~

時速45kmで追い上げる。どこまで距離を詰められるか。

オフロードのため通常はそこまで速度が上がらないシクロクロスですが、直線区間では45km/hと、ほぼロードレースのような時速に達し少しずつ先頭集団との距離を詰めていきました。ラスト2周を残したところで自分が転倒する前に一緒にいた集団に追いつくことができました。

形成された8名ほどの集団で最後の周回を走りますが、パワーのある選手の集団の最後尾で強烈な加減速を繰り返された私の脚はボロボロ。
もはやついていくだけで精一杯で、15位にてレースを終えました。

今回は82名の出走中、33名が完走。
つまり半数以上はレースを途中で下ろされてしまう厳しいレースとなったようです。

~ひとことメモ~ どんどん足切りされる!80%ルールについて
シクロクロスには周回遅れの選手を抜かす際に接触等のトラブルを避けるため 80%ルールと呼ばれる制度があり、トップ選手が最初の一周で通過したラップタイムの80%のタイムを経過して周回した選手はレースを続行することができません。
(例えばトップが6分で周回した場合、基準となる地点から4分24秒経過するとアウト)

レースを振り返って

今回2周目で落車するという一度のミスはあったものの、結果的に上位勢に加わることができ、JCX(ジャパンシクロクロス)ポイントを50P獲得しました!
次回レース時にはより前方でスタートすることができるかと思います。

次戦は幕張海浜公園で行われる幕張クロスに出走予定です。
私の地元でもあり、普段から練習コースに使っている場所でもあります。
去年は同カテゴリで5位になった相性の良いコースなので、本日以上のリザルトを目指し戦ってきます!

レポート:船橋松が丘店 折橋