【MiNERVA-asahi】新機材で挑む初レース、JBCF東日本ロードクラシック群馬大会レポート

2021.05.01

ひと時も休めない厳しいコース設定

4月24、25日に群馬で行われた「JBCF東日本ロードクラシック」にあさひ公式レーシングチーム「MiNERVA-asahi」が参戦しました。

E1からは 川勝選手、古川選手、中村(将)選手が参戦。

 

E3からは 宇田選手、小林(毅)選手、小林(将)選手、常富選手、鉄山選手、永友選手、能戸選手、布田選手、能戸選手、三浦選手、結城選手が参戦しました。

E3出走前

 

今回のレースコースはこちら

JBCF HP参照

全長6kmは平坦なし!
登りはペダルを回し、下りもスピードに乗らないといけない・・・ひと時も休めない厳しいコース設定となっています。

基本の「キ」洗車で愛車をメンテナンス

今期より、チーフメカニックに新メンバー黒川が加わり、益々サポート体制が充実しました。
黒川は国際的なレースで世界を回ったりしていた経歴も持つ実力派。

そんな黒川が、一番大事にしていることはなんでしょうか?

 

注油?空気圧管理・・・?

 

 

いえ、それは洗車。整備のすべては洗車から始まります。

 

メカニックはレース中のトラブルに対応する事はもちろんの事、レース中にトラブルが起こらないよう、事前に予想して整備・点検を行うことも重要です。

それに気づくためには、まずは自転車がきれいであることが基本です。

 

油でギトギトになったチェーン、スプロケットで欠けや摩耗がわかりますか?汚れのついたタイヤで異物が刺さっているのを見抜けますか?

 

本日の作業は E1 × 3台  E3 × 7台 の計10台の洗車・点検・整備を行います。

見えにくい裏側もきちんと。

その後、変速、ヘッドや各種ガタつきの確認、注油と一通りの作業を行います。

整備が終わったスプロケット。新車のようです。
当然、手で触っても黒い汚れはつきません。

【E1クラスタ Day1】新機材で初のレース。川勝選手からのレースレポート! 

東日本ロードクラシック E1 Day1

日程:2021/4/24 14℃/晴れ

コース:6km×20周回=120km

こんにちは。橿原葛本店の川勝です!

レース会場の群馬サイクルスポーツセンターは標高が少し高い位置にあり、会場ではまだ桜が咲いていました。

今回から機材を一新し、LOOK 795 BLADE RSでレースに参戦します。

目標は10位以内に入り、今年の全日本選手権出場資格をとることです。コンディションが上がってないなかで、どこまで耐えられるか。

コースは登りと下りしかなく、路面もあまり良くないためじわじわ脚が削られていきます。2回の下りコーナーと「心臓破り」と称される1分ほどの登りが難所です。

スタート直後は、距離が長いこともあり目立った動きはありませんでした。

 

3周目に神村選手(Promotion x Athletes CYCLING)と2人で抜け出す場面がありましたが、のちに吸収されます。

8周目、神村選手(Promotion x Athletes CYCLING)含む2名が抜け出し、13周目には五十嵐選手(Team BFY Racing)、中川選手(TTG ミトロング-V)ら強力な5名の逃げが決まり、メイン集団とのタイム差は最大1分まで開きました。

メイン集団は徐々に追走モードに切り替わりますが、なかなかうまくローテーションが回りません。

自分も追走に加わり、17周目に吸収。

 

19周目の心臓破り、ペースが上がり3秒ほど遅れてピークを超えます。下りで先頭集団に追いついたものの、ゴール前の勝負には加われないことを悟りました。

最終周回、VC福岡エリートの選手が単独でアタック。石田選手(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ)が追走。
自分も少しだけ集団から抜け出し、3番手で心臓破りに突入するも直後に集団に飲まれる。ゴールスプリントに向けて少しでも前に上がりたかったが、そのままメイン集団後方でゴールとなりました。

 

4/24(土) 第55回JBCF東日本ロードクラシック群馬大会 Day1 E1クラスタ

25位 川勝選手
40位 中村選手
46位 古川選手

【E1クラスタ Day2】目指すは10位以内!川勝選手からのレースレポート! 

東日本ロードクラシック E1 Day2 

日程:2021/4/25 14℃/くもり

コース:6km×16周回=96km

今日も10位以内でゴールすることが目標です。

昨日と変わらず20〜30人の集団スプリントが予想されるので、自分の能力ではそこで10位以内は厳しいため、中盤から少人数で抜け出し、その中での勝負に持ち込む作戦です。

 

古川選手も20位以内に入り、23歳以下の全日本選手権出場資格の獲得を狙います。

 

レーススタート。昨日と違って気温が低く肌寒いスタート。

序盤は集団の前と後ろを行ったり来たり、池川選手(VC VELOCE)らと抜け出すタイミングがあったがうまく決まりませんでした。

集団後方にいるタイミングで、25秒差で8人逃げていることが発覚しました。逃げた人数は多いのですが、リーダーチームのVC VELOCEがそのメンバーに入っていなかったので、追走は集団に任せました。

そうこうしてるうちに逃げグループを吸収し、レースは振り出しにもどります。

11周目、播磨の開幕戦でも一緒に逃げた、佐藤選手(VC福岡エリート)がスルスルと抜け出したため、自分はこれに反応しました。

ここから佐藤選手(VC福岡エリート)とともに2人で逃げます。協調しながらローテーションを続け、25秒、40秒、1分、次第にタイム差は開いていきます。もう何人か来て欲しかったのですが、佐藤選手となら逃げ切れる可能性を感じたため、このまま進みました。

一方メイン集団の中ではMiNERVA-asahiの仕事人、古川選手も積極的に集団をコントロールし、逃げている川勝選手との差を広げていきました。
 
ちなみに、古川選手の補給食はバナナ。

古川談
「バナナは足攣りに効くカリウムが含まれているため、長距離レース前後にはよく食べています。」とのこと。

食べ終わったバナナの皮も、生分解されるとは言え、そのまま捨てるのはダメ。
しっかりと迷惑にならない所に置くように捨てていく姿は美しい。(このあとすぐ回収)

古川選手のがんばりもありましたが、14周目、追走グループから神村選手(Promotion x Athletes CYCLING)が単独で追いつき、3人になりました。

このまま3人で逃げ切りを目指します。

ところが最終周回、松木選手(VC VELOCE)を含む、追走集団に追いつかれてしまいます。ざっと数えて10人少々。

そのままの集団で最後の心臓破りの坂に突入、5〜6番手でクリアした後、若干スピードが緩みさらに10人ほど後ろから追いついてきます。

幸い昨日に比べると脚はギリギリ残っています。
集団スプリントに向けて、なんとか位置取りをキープしたかったが、かなりの速度で残念ながら対応できず。昨日同様先頭集団後方でゴール。

目標の10位以内はならず・・・。

逃げてレースを展開できたのはよかったのですが、ともに逃げた佐藤選手(VC福岡エリート)は2位、合流した神村選手(Promotion x Athletes CYCLING)も6位。
スプリントの位置取りや最終局面での勝負強さ、単純なスプリント力が課題となりました。

 

後方で集団をコントロールしていた古川選手も先頭集団に追いつき、タイム差なしの11位でゴール。
自身の目標としていた全日本出場枠(20位以内)を獲得しました。

4/25(日) 第55回JBCF東日本ロードクラシック群馬大会 Day2 E1クラスタ

16位 川勝選手
11位 古川選手
51位 中村選手

【E3クラスタ Day2】始まる前から波乱の予感!結城選手からのレースレポート!

東日本ロードクラシック E3

日程:2021/4/25

コース:6km×12周回=72km

E3はMiNERVA-asahiから10名出走。

E3クラスは、エントリー人数が171人とかなり多い!(E2、E1共に100名弱)
さらに、その数分後にユースのクラス(30名)も出走するため、超大人数のレースとなります。

広いとも言えないこの群馬サイクルスポーツセンターでは、いかに序盤に先頭手段にいられるかがキモとなります。

考えていることは皆同じで、レース出走1時間前から並んでも真ん中位。

E3出走前 ローリングスタートが終わった後、集団の人数を絞るのと落車を回避するという目的で集団の先頭に出てローテーションに加わります。

しかし、スタート直後は人数を絞ろうとする人がハイペースでレースを進めるため、かなりきつい展開になります。

序盤、先頭集団1位で抜ける結城選手。
中間スプリント賞を獲得しました。

レース序盤、案の定、S字の下りで落車が発生。
それに巻き込まれなくても、落車以降の選手は先頭集団との差を広げる形に。
ローテーションを組んで巻き返しを図るも、挽回ならず、多くの選手がDNFになる結果に繋がりました。

171名走って、完走できたのは55名。なかなか厳しいレース展開です。


MiNERVA-asahiからは結城選手のが7位が最高順位でした。

4/25(日) 第55回JBCF東日本ロードクラシック群馬大会 Day2 E3 クラスタ

7位 結城選手

37位 鉄山選手

41位 小林(将)選手

48位 能戸選手

レポート:橿原葛本店 川勝、(一部 三島店古川、三鷹新川店 結城、Toby )
フォト:Toby kisshie