寒い時期のバイクパッキングに何持ってく?どうやって輪行する?自転車店スタッフの実際。

2020.01.24

オフシーズンこそバイクパッキングのシーズン?

キャンプシーズンも過ぎ、賑わっていたキャンプサイトも静かになる11月以降。

人によってはこれからがキャンプシーズンという方もいるかもしれませんね。

 

寒いながらも、満点の星空の中で眠る夜や、凛とした空気の中で迎える朝は、なんとも言えない幸福感に包まれます。

 

そんなシーズンに、途中にダートを織り交ぜたバイクパッキングツーリングを企画しました。

さらにさらに、今回は豪華ゲスト、つむりさんにもご参加いただけることに!

つむりさんのパッキングテクニックは必見です!

 

バイクパッキングって何?な方はこちらもご参考にしてください。

 

バイクパッキングで「何もしない時間」を楽しむすすめ

今流行のバイクパッキングって?まずは体験してみることが大事。

何が難しい?寒い時期のバイクパッキング

秋冬は空気が澄んでいて、虫も少ないのですが、朝晩冷え込み、場所によっては0度を下回ることもざらで、寝袋やウェアなどの装備に少し投資が必要です。

さらに、秋であれば、昼はそれこそ15度以上になることもあり、昼間と夜との気温差を考慮したウェアの選定とレイヤリングが必要です。

 

今回のツーリングも、昼は15度近くまであがりながらも、最低気温は0度となっていました。

 

持っていくべきアイテムも多くなり、パッキングにも工夫が必要です。

そんな各々がチョイスしたアイテムを参考にしていただけたら幸いです。

 

スタイルバラバラ!参加メンバーご紹介

今回のメンバーを紹介します。

  • スタッフ田中

普段から自転車以外にもトレイルランや登山をするため、装備はUL(ウルトラライト)系中心で無駄がない。バイクパッキングバッグも手持ちの自転車に合せて、なんとハンドメイド!

メンバー中、最軽量な装備で参加。

 

  • スタッフyaromai

最速店長選手権でもお馴染みのスタッフyaromaiは、普段はロードバイクにキャンプ装備を積んで出かけていますが、今回はシクロクロスバイクベースのロードツアラーで登場。珍しく赤ではない自転車。

 

  • つむりさん

バイクパッキングスタイルで日本中、様々なところに出かけることもあるので、装備もこなれていて無駄がないの一言。コンパクトで軽量なアイテムを取り入れてできたスペースに、キャンプを楽しむアイテムを入れて、ストイックさの中にも楽しむ要素を織り交ぜる緩急つけたチョイスはさすが。

 

 

  • スタッフtoby

過去ブログでもご紹介していますが、普段はソロで、自宅周辺30km圏内がメイン。

今まであまり人と比べていませんでしたが、快適性求めるあまり、メンバー中、一番軽い体重ながら、一番重い装備。これで苦しむことはこの時知らない・・・。

バイクパッキングの装備をどうやって輪行する?

従来のツーリングスタイルと違い、バイクパッキングは走りに影響しにくいのは以前のブログでもお伝えしました。

とはいえ、今回はダートを走ることを前提とした、700×35cタイヤをみんなチョイスしているので、ロードバイクのツーリング程の速度は出せません。
ということは距離が伸ばせない。

 

距離を伸ばすためには・・・
1.夜の内に出て時間でなんとかする
2.輪行で解決する

などがあるでしょうが、今回は迷わず輪行です。

家からの50kmだと行動半径はあまり広がりませんが、輪行した先からの50kmであれば、行動範囲はそれこそ無限大です。
キャンプツーリングこそ輪行で知らない土地を、キャンプ地を巡りたいですよね?

 

通常の輪行と異なる点は、自転車に様々な荷物をパッキングしている点。

 

輪行するためには装着したバッグをいくつか外さないといけませんが、その時のバッグは輪行した自転車とは別にどうしたらいいの?と疑問が湧いてきます。

そこで今回は自転車店スタッフのバイクパッキングの輪行テクニックをご紹介します。

とは言っても特別なことをしているわけではありません。

 

スタッフ田中は荷物もパッキングも最低限なので、バッグをつけたままそのまま輪行。

荷物が軽量なことは走りの他に、輪行の速度アップにもそのまま直結します。

 

 

スタッフyaromai

サドルバッグとサイドバッグ(右側)のみ自転車から外し、背負っているバックパックと、それとは別に持ってきた収納可能なポケッタブルのバックパックに分けて収納していました。

  

私もほぼスタッフyaromaiと同じスタイルで、ポケッタブルバッグにサイドバッグの荷物を入れ、サドルバッグはフロントフォークに添わして留めています。

バイクパッキングに最適な輪行袋

輪行袋にはいくつか種類があります。

・前輪だけ外すタイプ

メリット:前輪を外すだけなので、初心者でもハードルが低い

デメリット:どうしたって大きくなる

電車輪行にはサイズ規定があり、重量は30kg以内、3辺の和が250cm以内となっています。(JRの場合)

前輪だけ外すタイプは、このサイズ以内に収まらないことも多いため、事前に確認をするか、電車以外の移動の場合に限定した方がいいかもしれません。

ポチット[POCHITT]
RB002 前輪外し輪行袋 
詳細はこちら

・横型

メリット:エンド金具がなくても輪行ができる。また、小柄な方でも自転車を地面に擦らずに歩くことができる。

デメリット:縦型に比べて、横幅が長くなるので、電車内では縦型よりも気をつかう。

(電車の4人掛けボックスシート分よりもはみ出てしまう。)

マルト[MARUTO]
輪行袋 ツアーバッグ 「RK-02M」 ロード用 横置きタイプ
詳細はこちら

・縦型

メリット:横幅が上記輪行袋の中ではコンパクトで邪魔になりにくい。

(電車の4人掛けボックスシート分よりもはみ出さずに済む。)

 

デメリット:エンド金具を装着する分、手間がかかり、金具分だけかさばる。

小柄な人だと、自転車を地面に擦りやすい。(特に階段などで)

 

ここは、幅をとらず、電車内でもコンパクトになる縦型をつむりさん含めチョイスしていました。

横型だと、例えばJRの4人掛けボックスシート分よりもはみ出てしまいます。縦型ならご覧の通り。

オーストリッチ[OSTRICH]
ロード220 ロード用輪行袋 自転車キャリーバッグ
詳細はこちら

メタセコイヤが超見事、秋を感じるライド

駅近くのスーパーで必要な水、食料を買いそろえ、マキノまで来ました。

11月中旬、メタセコイヤ並木に丁度太陽の光が当たり、光り輝いていました。

そのまま、近くのグラベルを通りますが、5kmで標高600m位まで山を登らないといけないので、バイクパッキングの装備ではほんとつらい・・・。

気温は一桁台でも、頂上に着くころには汗だくになってしまいました。
このようなシチュエーションにも対応できるように、自転車でのツーリングは脱ぎ着しやすいレイヤリングが基本です。

レイヤリングについては過去ブログもご参考にしてください。

和歌山から行く弾丸徳島ツアー 真冬のベテラン自転車乗りのガチコーデ

 

ロードバイクだとどうしても峠で自分を追い込んでしまいますが、グラベルでキャンプをメインにしていると、ペースもゆっくりでもいいか!と思えるのが不思議。つらいながらも、景色を楽しむ余裕も出てきます。

そこからはほぼ下りで、あっという間に敦賀に到着してしまいました。

 

メンバーのキャンプ道具をご紹介

キャンプ場に着くなり、テント設営をしていきます。

気になるみんなの持ち物をご紹介。

  • スタッフ田中

軽さ際立った、本当に無駄のないスタイルです。

バッグ 収納物1 収納物2
フロントバッグ
(オリジナル)
シュラフ(寝袋)  
フロントサイド1 なし  
フロントサイド2 なし  
サドルバッグ
(Laukku-SB8)
テント(シックスムーン)
テントポール
グランドシート
コッヘル
カップ
カトラリー
アルコールバーナー
輪行袋
ダウンベスト
ソーラーランタン
 
フレームバッグ
(オリジナル)
モバイルバッテリー
アーミーナイフ
ヘッドランプ
コンパス
エマージェンシーブランケット
 
トップチューブバッグ なし  
バックパック ウィンドブレーカー
リラックスウェア
下着
速乾タオル
パスタ等食料
 
ステムバッグ なし  
その他 携帯工具
チューブ
タイヤレバー
 

  • スタッフyaromai

シュラフを~10度までの薄いタイプをチョイスし、その分エマージェンシーシェルター、自らの筋肉で寒さを凌ぐというスタイル。(普通の人はマネしてはいけません!)
ナルゲンボトルは温めれば湯たんぽにもなるので、最悪の場合はこれで凌ぐそうです。

バッグ 収納物1 収納物2
フロントバッグ コッヘル
スプーン
バーナー
携帯工具
チューブ
ウインドブレーカー
ウルトラライトダウン
ペーパーナプキン
輪行袋
ハサミ、ナイフ
 
フロントサイド1 シュラフ(寝袋)  
フロントサイド2 ナルゲンボトル(1リットル)  
サドルバッグ
(アピデュラ)

テント一式(Nature hike)
エアマット
エマージェンシーシェルター

 
フレームバッグ なし  
トップチューブバッグ なし  
バックパック
(ドイタ― RACE)

食材
 
ステムバッグ 補給食(パン)
モバイルバッテリー
スマートフォン
 
その他

ボトルケージ1
ボトルケージ2

飲料水
レインウェア

上からテント、エアマット、エマージェンシーシェルター

右側はブラックバーンのOUTPOST CARGO CAGE(アウトポストカーゴケージ)とYUENIのボトルケージアタッチメントで装着。左側はトピークのVersaCage (ヴァ―サケージ)をチョイス。

 

ボトルケージアタッチメントでケージを装着させる場合は、しっかりと固定確認を行ってください。
段差等で動き、前輪等に巻き込むと大変危険です。

 

  • スタッフtoby

荷物総重量は9.2kg、車体重量は10kgのトータル20kg程度でした。体重は47kg程なので、特に坂はしんどかった。
夜0度でも快適に眠れて、おまけに電子書籍で夜は映画でも見ようと目論んでいたので、複数人で行く時はスタイルを合せた方がいいなと反省。(結局疲れて、映画見ることなく就寝・・・)

バッグ 収納物1 収納物2
フロントバッグ
Packman Handlebar Pack 容量:9.5L

テント
テントポール
グランドシート
 
フロントサイド1 シュラフ(寝袋)×2  
フロントサイド2 5リットル防水バッグ 着替え
タオル
イス(ヘリノックス)
エマージェンシーキット
サドルバッグ

アルミテーブル
携帯ポンプ
コッヘル
バーナー
マット
携帯工具
 
フレームバッグ

ウェットティッシュ
防風板
ティッシュ
缶詰2つ
応急キット
モバイルバッテリー
カトラリー
コップ
ラーメン(棒麺)
 
トップチューブバッグ なし  
バックパック 輪行袋
一眼レフカメラ
トイレットペーパー
電子書籍
 
ステムバッグ
Packman TravelBottle Pack

ボトル

 
その他

スマホホルダー
CB缶(カセットコンロのボンベ)

 

私はチェアとテーブルは必須だと思っていたのですが、他に持ってきている人はおらず・・・。
石などをどこからか持ってきて座ってる・・・みんなワイルドだ。
重い分、不自由なく快適に過ごせました。


装着はブラックバーンのOUTPOST CARGO CAGE(アウトポストカーゴケージ)を左右に装着させています。

 

バッグ類はバーズマンに統一したく、もともとサドルバッグもバーズマンのPackman Travel Saddle Pack サドルバッグ 容量:6Lを用意していました。
しかし私の場合、後輪タイヤからサドルレールまでの差が20cm(実寸約15cm)もないため装着させることができませんでした。
特に女性や小柄な方が、容量だけでサドルバッグを選ぶと後から取り付けできないとなりがちなので注意が必要です。
上記の大型サドルバッグを装着させる場合は、事前に、後輪タイヤからサドルレールまでの差が、少なくとも22-25cm以上はあることを確認の上ご検討ください。

 

フレームバッグはパイプの太いカーボンバイクにも対応できますが、逆にクロモリなどの細身のフレームだと、しっかりと固定することができません。(だぶつきます)
乗るうえでは大きな支障はありませんが、私と同じくクロモリフレームに装着を検討されている方はご注意ください。

ベルクロを引っ張って固定させようにも、固定させる場所が他にはないため、だぶついた状態で固定させる必要があります。

 

 

  • つむりさん

洗練された装備はさすがの一言。軽い装備で減らした重量の所に、旅を楽しむアイテムをプラス。
手際よく組立をして、短時間で超快適そうなサイトを作られていました。

バッグ 収納物1 収納物2
フロントバッグ 防寒具 ダウンジャケット
ダウンパンツ
フロントサイド1 10リットル防水バッグ 焚火台
自炊道具(コッヘルなど)
タープ
エアマット
グランドシート
フロントサイド2 防水バッグ レインウエア
ファーストエイドキット
燃料
食材
サドルバッグ シュラフ(寝袋)
テント
エアピロー
ランタン×3
輪行袋
 
フレームバッグ テントポール
モバイルバッテリー
財布

その他小物類
 
トップチューブバッグ なし  
バックパック なし  
ステムバッグ

なし

 
その他

なし

 

 

上から、ランタン×3、輪行袋、テント、シュラフ(寝袋)


テントポール、エアマット、タープ、グランドシート


上から、食材(ステーキ)、焚火台、コッヘル、ラーメン(リフィル)

エアマットはシュラフの中に入れ、防寒性を高めています。


最終的には即席でタープも設置し、自転車やテントの結露対策もばっちりです。

 

つむりさんは軽量化した分、焚火台を持ってきており、ステーキを焼いてくださいました。
炭焼きっていうのがテンション上がります!

夜は満点の星!とはいきませんでしたが、都会では見ることのできない星の量。

キャンプ場で目覚める朝って最高ですよね。

朝食は思い思いにとり、昨日通ったグラベルロードに戻って散歩しました。

朝日が赤や黄色に色づいた木々に当たり、眩しい位にキラキラ光っていて、たまらなく綺麗・・・。一同言葉を失います。

まとめ

車を使ったキャンプでは、不要な物でもとりあえず持っていこう。となりがちですが、自転車の場合はパッキングできる量には限界がありますし、走りにも直結します。

 

バイクパッキングの楽しみ方は人それぞれですが、私の場合は、パッキングをする際にその道具が本当に必要なのか?をよく考えるようになり、自分と対話し、さらには自然との対話が楽しめるようになることかと思っています。

道具の使い方を工夫し、発想も柔軟になる。自分の対応力の限界を広げてくれる大人の遊びです。
ぜひチャレンジしてみてください!

大自然の中で時間を過ごす特別感がたまらない!

パイクパッキングスタイルであれば、いつもの自転車をベースにしてカスタムすれば、簡単に日常を飛び越えて遊ぶことができます。

 

TEXT:toby